断熱材の種類
本日は先日、断熱材の施工性の話をしたので今回は、断熱材の種類を分かりやすく
軽くまとめてみました。
繊維系・・・繊維の隙間に空気を閉じ込めた断熱材
無機質系
グラスウール:ガラスを溶かし細い繊維にして薬品で線状に加工した断熱材
素材がガラス繊維なのでシロアリなどの害虫被害や火災に強いというメリット、防音効果もある。
ロックウール:鉱物を溶かし繊維状にして薬品で綿状に加工した断熱材
撥水性、耐熱性があり防音性能もある。
※無機質系は比較的安価な断熱材なので一番ポピュラーな断熱材とも言えます。
天然系
セルローズファイバー:新聞紙、段ボールなどを主として造られる木質系断熱材。
原料が木質繊維であるため、自然素材のエコ。調湿性能、防音性能、防火性能、防虫性能など多くの性能がある。
ウールブレス:その名の通り原材料の70%以上がウール(羊の毛)でできた断熱材。
原料が羊の毛であるため、自然素材のエコ。調湿性能、防音性能、防火性能、防虫性能など多くの性能がある。
※天然系は自然素材ということもあり、性能はいいですが高価なので使っている会社は少ないかもしれません。
発泡プラスチック系・・・プラスチックを発泡させ、細かい気泡の中に空気を閉じ込めた断熱材
発泡プラスチック系
ビーズ法ポリスチレンフォーム:ポリスチレン樹脂と炭化水素系の発泡剤からなる原料ビーズを予備発泡させた後に、
金型に充填し加熱することによって約30倍から80倍に発泡させてつくられた断熱材。
簡単に言うと発泡スチロールです。
押出法ポリスチレンフォーム:ポリスチレンを主成分として、難燃剤を混ぜて発泡させ、成形した断熱材。
簡単に言うとスタイロです。
硬質ウレタンフォーム:NCO(イソシアネート)基を2個以上有するポリイソシアネートとOH(ヒドロキシル)基を
2個以上有するポリオールを、触媒(アミン化合物等)、発泡剤(水、フルオロカーボン等)、整泡剤(シリコーンオイル)
などと一緒に混合して、泡化反応と樹脂化反応を同時に行わせて得られる、均一なプラスチック発泡体(断熱材)
簡単に言うとよく聞く吹付断熱がこれにあたります。※吹付でない硬質ウレタンもありますが吹付の方がメジャー
フェノールフォーム:フェノール樹脂を発砲させボード状に成形した断熱材。
他の発泡系の断熱材と比べても 断熱性能が高い。 熱に強く、燃えない性質がある。
というようにまとめてみましたが各メーカーが独自で出している製品によって多少断熱性能は違いますが一般的には
発泡プラスチック系 > 天然系繊維 > 無機質系繊維
の順番になると思います。
ただし!以前のブログにも書きましたが、断熱材は断熱性能だけ見ればいいのではなく施工性もそうですし
防火性能、調湿性能・・・・いろいろ特徴があるのでぜひ自分の家はどの断熱材なのかを理解して使ってみては
いかがでしょうか🙋