こんにちは😎
今日も長野からのレポートです。
「故きを温ねて新しきを知る」
とはよく言ったもので
実家は築40年ほどの純和風建築なのですが
自営をするようになって改めて見ると「なるほど」と思うようなことも多々あり
すべての物事には理由があります。
例えば、日本建築に見られる部材で長押は
鴨居の上から被せたり、柱間を渡せたりするように壁に沿って取り付けられる部材ですが
今は皆さんハンガーかけと思っていませんか?
本来は・・・
柱と柱を横につなぐための構造材
↓
貫を通して柱をつなぐようになると構造材の用途がなくなる
↓
屏風押えを差し込み屏風が倒れるのを防ぐ
↓
武士が護身用に槍を隠す場所
↓
ハンガーなど吊るせる場所
といったように時代において用途が変化していきましたがそもそもは構造材という用途です。
当初の用途の意味はなしてはいないですが、もともとは武士の家にしかつけたらだめなもので、
身分の低い人の家にはつけれないとされていました。
だからこそ今、長押をつけた日本家屋はすこし格式があるように見えます。
何が言いたいかというと
デザインするときに目的や理由がないと安っぽく見えてかっこ悪くなってしまうということです。
とってつけたように見える、というのはこういうことですね!
まぁ少しの遊び心は必要ですけどね😁
ということで明日愛知に帰りまーす!!