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case5.

新城市　NEW HOUSE - O

｜耐震等級3｜長期優良住宅 | 高気密 | 高断熱

外部：壁 / 吹付（一部杉板張）屋根 / 板金　軒天 / 杉板張

内部：壁 / 漆喰　床 / 無垢板(アッシュ)張　天井 / 杉板張　建具・家具 / 製作　

設備：キッチン・UB / 既製品(TOTO)　換気扇 / 第一種換気(機械給気、機械排気）

敷地は、ご両親の家の敷地の一部にあるお祖母様の御趣味の人形作りの教室もやられていた小屋を建替、子世帯のご自宅の計画でした。　　

ご要望は平屋っぽい2階建てで解放感がほしい、和っぽい部分もありつつ和過ぎないようにしたいという意匠的なご主人様のご要望と、家事同線や収納の量など実用性重視の奥様の御要望が明確に分かれていました。

まず、同一敷地に親御さんのご自宅があるということもあり外観はやり過ぎない、でも細部にこだわったデザインにしようということでした。平屋のように重厚感が出るように南面の屋根をグッと低く4.5寸で勾配をもってきました。そしてサッシの片引き窓の戸箱部分に木を張ることで、表情を柔らかくしデザインのアクセントにしました。玄関からは一般動線と家事動線とに分け、家事動線は玄関から土間収納を通りパントリー（食品庫）そしてキッチンへと直接行けます。そしてキッチンを通って洗面、洗濯スペースからの家事スペース、それを畳んでしまうWIC、そして脱衣場からUBへ、という全て完結できる水廻り動線があります。一般動線は玄関ホールを通り抜け、ガラス戸を開けると解放感ある大きなLDKが広がります。LDKは南と東に大きな窓を設けることで視線が外まで通り抜け、障子を設けることで柔らかい光が差し込みます。和室は客間、子供の遊び場、洗濯物を畳む場所として、多用途に使え、玄関から近く、かつキッチンから目の届きやすい配置としました。LDKにはワークスペースが設けられ、宿題をしながら中庭を望むことができます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今回の私の大きなこだわりとしては、本物にこだわるという点でした。〇〇調というものはなく、本物の木や鉄、真鍮、漆喰など経年変化をし長く住んでいただくほどに味わい深く美しくなるように考えました。数年後にはじめて完成と言える住宅になったと思います。
景観に馴染む外観、しかし古くさくならないよう配慮しました。